なんて平和な空間なんだろう。
バルコニーからは青空と生い茂る緑の葉がみえる。
私は部屋に一人でいて、だれも私がそこに
いることを知らない
鏡に映る自分すらそこにいることを教えてくれない。
もし私がこの空間を客観的に操作する
プレイヤーなら、いますぐやるべきことを
させるのに、私は私だからという理由で
自分すら操作することがままならない。
感情が動くのが怖くてなにもできない。
私は私を客観的にみるただのプレイヤーになりたい。どんなことをしでかしても、それはただのゲームで、犯してしまった過ちにはなんの痛みも、責任もない。
ただの傍観者になりたい。