生きる希望

生きる希望ってなんだろう。

私には生きる希望がない。

 

食べるのは幸せ、音楽を聴くのも、本を読むのも。

綺麗な夕陽が沈む海も、幸せだと感じる瞬間で日常は溢れてる。

 

でもその幸せは魂の奥までしみ込まない。

一番乾いている部分を潤すまでに

しみ込まない。

 

私は自分が嫌い。

自分を嫌いと言ってメソメソしている人も大嫌い。

 

だから自分にはうんざりする。

 

太宰治の「トカトントン」を呼んだ時、

ああ同じだと思った。

 

自分が何かにどうしようもなく感動して涙を流す時、

ああこの気持ちがきっと私の人生の糧になるんだと

 

生きる目的を見つけたみたいに感動する。

 

でもその気持ちはトカトントンとなった瞬間

 

ふっとどうでもよくなる。

 

はい終了〜!と言われたみたいで

しらけてしまう。

しらけてしまったら最後

あのときの感動はもう味わえない。

 

どんなにいい返答がかえってきたところで

どうでもいいんだと自分が思っていたら

どうすることもできない。

 

実は最後の返答なんてなんの役にもたたない。

 

真面目に返答したところで、この男の心には

しみ込まない。