でも、悲しくても寂しくても

食事は喉を通るし、笑っていられる、眠れないこともないし、言動は

端から見れば私はいつも通りだ。

自分から見ても、そういうところはいつも通りなんだなと思う。

そういう図太さというかずうずうしさが可愛げないなと思う。

行動のひとつひとつがいつも通り動かされている感じ。

心なんか関係ないと馬鹿にされているような感じ。

それを受け入れたら、私はいつかこの悲しみを完全に忘れて、

あの人たちの顔も、声も、たしかに一緒にいた事実も、すべて忘れてしまうんだろう。

なにも残らない。

それが怖くて泣くのも、あと数日なんだろう

そういう機械的で寂しい人だ。