本当にまずい時、

見てはいけないものを見た。

彼は美しさをただずっと追いかけている。

自分の世界の中を生きている。

自分の進む道をただまっすぐ、純粋な目で見つめている。

 

そんな彼のそんな心を知る度、私は本当に焦ってしまう。

頭の中の、後ろの方が、氷をあてられたみたいにひやりとする。

 

彼に私は見えていない。

彼は同じ世界に住む人しか見えていない。

 

そこにはガラスみたいな人達がいる。

 

私はガラスじゃない。

ガラスになりたくて、わざと落としてみても私は壊れなかった。

 

じゃあなんだろう?プラスチックかな?

叩くとポカッと間の抜けた音がする。

 

頭がボーとする。

炭酸が抜けた甘ったるいコーラみたいに、わたしの頭はぼやけてる。